家づくりマニュアル
STEP1.イメージプランニング
1.情報を収集
イメージを具体化するために、家やインテリアに関する雑誌やチラシ・ホームページなど、様々な情報源をチェックして集めましょう。マイホームを実現した友人・知人の話や直接モデルハウスや完成見学会などに出かけるのもいいでしょう。
2.条件をリストアップ
マイホームに臨む条件を箇条書きにします。先ず、現在の暮らしの中で気になる点や気に入っている点を考え、新しい家ではどんな暮らしをしたのかイメージしながら条件を出していきます。部屋カウや設備機器などの具体的な要望だけでなく、「ゆったり落ち着いて食事できるダイニングがいい」「子供の勉強を見ながら家事もしたい」といった暮らしのイメージも出しておきます。
3.優先順位を決める
リストアップした条件の全てを満たせば一番ベストなのですが、予算や敷地条件・法的な規制なども関係してくるため、難しい場合もあります。そこで、リストアップした条件の「これだけは譲れない」「これは無理なら諦める」など、条件を見極め優先順位や条件の幅を考えます。
予算
マイホーム計画を「夢」で終わらせないためには、予算に合った家づくりのプランニングが必要です。どれくらいの予算を家づくりに充てることが出来るのかを最初に検討します。銀行さんのホームページ等で毎月の支払額や借入額のシュミレーションを使いましょう。
間取り・広さ
必要な部屋は何部屋?広さはどのくらい?キッチンやダイニングは独立型がいいのか一体型がいいのか?1階から2階へのかんっだん位置や、収納スペースがどれくらい必要なのか等についても考えます。
設備
毎日使うトイレやキッチン・お風呂等、水回り機器に加えて、太陽光発電やペレットストーブ・エコキュート等住宅に関する設備は多彩です。
外観デザイン
軒の深い外観、和風、シンプルモダン、南欧風など、イメージしている外観デザインに近い建物写真や雑誌の切りぬきなどを用意しましょう。色目や使用素材等、こだわりポイントがあれば、それもリストアップ。
内装・雰囲気
「木と漆喰のイメージがいい」「重厚な木の感じ」など家全体や各部屋のテイストを明確にイメージしましょう。色や使用する素材に要望がある場合はそれらもリストアップしておきましょう。
外構・庭
家づくりをプランニングしていく際に外構や庭についても併せて考えておくことが第十です。どんな雰囲気のデザイン外構がいいのか、庭には植栽、カーポート設置など。
その他
土地探しからスタートする人は、土地の条件(生活環境・エリア・広さ・予算など)も考えておかなければなりません。
家族全員で話し合う
計画が進みだしてから「実は・・・こうしたかった」という不満が出ないように、家族みんなが済みやすく、愛着を持てる家づくりをするために、家族全員が意見や要望をしっかり出し合います。意見に食い違いがある場合は、時間をかけて話し合い、全員が納得のいく方向を見出していくことが大切です。住宅雑誌を見ながらの話し合いや、モデルハウスや完成見学会に行った後での話し合いは、イメージが湧きやすいのでお勧めです。
10年、20年後のことも考えて!
今の感覚だけでイメージを固めてしまうと、完成した時の満足度は高くても、数年後に気になる点が出てくることがあります。長く生活する場を作るのだという視点を忘れずに、10年後、20年後のことも綱領しながらイメージを固めていくことが大切です。子供の成長や、自分たちの老化、ライフスタイルの変化等、いろいろ想定しながら考えてみましょう。
STEP2.マネープラン

総費用の10~15%を諸々の費用として考えておこう
新しい家になったのを機に、家電製品や家具を一新することも考えられます。また、家とコーディネートして外構や庭を設計施工しておくなら、それらの費用も必要です。
これらにかかる費用と諸費用はもちろん土地や建物の金額に比べれば少額ですが、一般的には総費用の10~15%が目安とされています。つまり3000万円の予算なら300~450万円。決して少額ではありません。こうした費用も含めて資金計画を立てることが重要です。
諸費用や税金も予算に入れて計画を!
マイホームを実現するのにかかる費用は、土地の値段・家本体を設計施工する費用だけではありません。契約や申請・登記などの諸手続きにかかる費用、税金など、土地や建物その者以外に様々な費用が掛かります。また、ほとんどの人が住宅ローンを利用しますが、住宅ローンの契約にも様々な諸費用が掛かります。カーテンやエアコン・照明などの購入・取付に引越費用も予定しておく必要があります。
資金計画を考えるときのポイント
予算に合った家づくりのプランニングが必要です。どれくらいの予算を家づくりに充てることが出来るのかを最初に検討します。銀行さんのホームページ等で毎月の支払額や借入額のシュミレーションを使いましょう。
住宅ローンの中には費用の100%を融資するというローン商品もありますが、一般的な住宅ローンの借入額は「物件価格の80%以内」が目安とされています。つまり残りの20%は自己資金での確保となります。
住宅ローンを利用して購入を計画する際、「いくら借りられるか?」ではなく、「いくら返せるか?」を元に借入額を考えましょう。年間返済額は年収の30%くらいまでが目安です。年収400万円なら年間返済額は多くても120万円までということになります。もちろん、それぞれのライフスタイルやかzく構成などによっても変わってきますので、あくまでも自分に合った無理のない返済額をじっくり考えってみることが大事です。毎
資金計画は人生設計に合わせて考えるようにしましょう。子供さんの進学や結婚、定年など、これから先の人生を視野に入れた上で、返済可能額や住宅ローン選びなどを考えて資金計画を立てましょう。くれぐれも予算=資金に合わせたマイホーム計画を!
住宅ローンは返済方法や金利にそれぞれたいぷがあり、各金融機関ごとに金利や条件の違いもあり戸惑うことがあります。自分に合ったローンを選び、人生計画に合ったローンを選びましょう。
家づくりにかかる費用
主な本体工事費
建物にかかわる工事の費用、建築費のことです。使用する材質によって価格が大きく変わります。
- 仮設工事 足場や仮設トイレ
- 基礎工事 基礎コンクリート工事
- 木工事 家の骨組みをつくる工事
- 屋根工事 瓦やガルバ鋼板の屋根施工
- 板金工事 庇や水切りの金属張り加工
- 外壁工事 サイディング施工
- 左官工事 漆喰や珪藻土塗仕上げ
- 建具工事 ドアや窓サッシの取付施工
- 内装工事 床・壁・天井等の室内仕上
- 塗装工事 内外装の塗装施工
- 電気工事 配線及びスイッチ・コンセント
- 水道工事 屋内給排水配管工事
主な別途工事費
建物以外にかかわる工事の費用のことです。
- 屋外給湯給排水設備工事 エコキュート本体及び施工・屋外給排水施工
- 造作工事 造り付家具や洗面台等
- 冷暖房設備工事 エアコン等取付施工
- 照明工事 器具及び取付
- 通信設備工事 テレビのアンテナ取付等
- 外構工事 駐車場や門・塀など
- 地盤改良工事 軟弱地盤への補強工事
- 上下水道引込工事 道路からの新設引込み
主な諸費用
建物以外にかかる費用で、自分で払うものと、施工会社に委託して支払ってもらうものがあるので、早い時期に区別をはっきりさせておきましょう。
- 設計費 プラン・打合せ等
- 施工監理費 施工時の現場監理・労務費等
- 申請費 建築確認・完了検査等各機関
- 水道加入金 上下水道利用のための加入金
- 登記費用 表題・保存・抵当権設定等
- ローン手数料 ローン利用の銀行手数料
- 保証料 保証協会利用の手数料
- 契約印紙税 請負契約書作成時の印紙代
- 地鎮祭 会場準備やお供え物・初穂料
- 近隣挨拶 菓子折り等
- 仮住まい 建て替え時の賃借料
- 引越費用 引越業者への費用払い
- 電話・インターネット移設費用
- 家具家電等購入費
総費用に占める割合
